どういうオペラのどの場面か、歌手は誰か。知る人ぞ知ってますね。
それにしても、最初の3つの場面、女性歌手の相手役は、全部 Roberto Alagna。
羨ましいですね。
いつ頃からか、オペラ女性歌手たちが、太もももあらわに演技するようになりました。
こうなると、劇場では、二階席より、平土間のかぶりつきが特等席になります。しかし、そんな席は高くてとれません。
が、MET が Live Viewing を始めてから、Wiener Staatsoper や Royal Opera、La Scala など、欧米の有名歌劇場が Live Viewing を始め、それが DVD や Blu-ray で観ることができるようになりました。
オペラに限らず、舞台のテレビ中継は、数台のテレビカメラを駆使して収録されます。
先に紹介した NHK のイタリアオペラ公演を観に行った時、その時の公演が テレビ放送されていた時があります。休憩時間に TV カメラのところに行ってみたら、その傍らに、事細かに、どの場面をどのようにとるか、Zoom up, zoom in/out, panning など、細かく指示した、台本と言うか、コンテというか、そういうものがありました。
そして、そういう指示をだすだけでなく、そういう指示に従って撮影された複数の画面の、どれを選んで放送するか、あるいは収録するか、それを direct するために、
Video Director (劇場によっていろいろな名称があります)という、新しい expert が生まれました。
多くは、TV director からの転身です。その草分けは、Brian Large です。Wiki がありますから、興味ある人は読むといいでしょう。日本語版はありません。
https://en.wikipedia.org/wiki/Brian_Largeスポーツのテレビ中継は、中継すべき場面が前もって予測できません。Batter の打ったボールがどこへ飛んでいくかわかりません。そのボールの行方を、追いかけるのは camera man に任されます。
しかし、舞台中継の場合は、話の筋にしたがって場面が展開します。歌手や役者の演技は、stage director の指示によって行われます。前もって rehearsal もあります。Video director は、当然その場にも立ち会うでしょうから、中継や収録に際して、どの場面を、どのように取るか、そして、どのカメラの画像を放送するか、あるいは収録するか、前もって台本を作成することができるわけです。
で、その場合、上に紹介したような場面があることは、前もってわかっていますから、その時になったら、カメラの中の一台に、そこに zoom in して、zoom up するように、台本に指示するわけです。そして、自分は、その場面を放送画面(収録画面)にするように、前もって決めておくわけです。
私の個人的感想では、オペラのビデオ収録が始まった初期には、女性歌手が、このように太ももをあらわにする場面はなかった覚えです。
例えば、一番上の画像は、Puccini の Manon Lescaut から Act 2 の場面で、Manon はLatvia 出身の Christine Opolais です。
下の画像は、同じ場面で、Manon は、Renata Scott です。相手役の Des Grieux は、Placido Domingo です。全然スカートをめくりもしてませんね。
YouTube がありますから、自分でも確かめて見てください。
https://www.youtube.com/watch?v=TytEDmdPdOw
私の手元には、この他、Kirite Kanawa, Karia Mattila の Manon の disk があります。今わざわざ同じ場面を確かめて見ました。太ももは long skirt の中に隠れたままでした。
女性歌手が、このように太腿をあらわにするようになったのは、MET 舞台が、ビデオ収録で Laser Disk や、後に DVDで発売されるだけでなく、2006年に、Live Viewing が始まり、それが、テレビ放送でなく、米国だけでなく、当時は数カ国の映画劇場で公開されるようになってから、というのが私の個人的な感想です。
この Live Viewing、今では世界70カ国、2200館以上の映画館で上映されています。つまり、世界中で(日本でも)映画劇場でオペラを観るのが当たり前になったわけです。
そうなると、オペラ演出も映画的になって来た、というのが、やはり私の個人的感想です。Manon Lescaut に限らず、恋人同士が、言ってみれば love making するのに、服を来たままというのは、映画では不自然です。だからといって、オペラの舞台で、歌手が裸になるわけには行きませんから、せめて太腿なりと露出するように、歌手が自ら進んでするのか、演出家がそうするよう説得するのか、どちらかわかりませんが、要するに、こういう事態になっているのです。
そして、興味深い(と私だけが思っているかも知れませんが)そういう演技をする女性歌手は、東欧出身が多いのです。上の画像の上から順番に
Christine Opolais--Latvia, Elina Galanca--Latvia, Anna Netrebko--Russia, Sonya Yoncheva--Bulgaria です。最後の歌手は米国ですが、MET に登場する米国出身の女性歌手で、こういう演技をする歌手は、今のところ、私が見ている限りではいないようです。知っている人は教えてください。
なぜ、東欧出身の歌手にこういう演技をする女性歌手が多いのか、What do you think?
話が、あらぬ方向に逸れたようです。
つまり、オペラをテレビでみる楽しみに、こういう楽しみ方がある、ということを、紹介したかったわけです。
が、こういう楽しみ方は、男性目線の、なんとか言いますね、gender bias のかかった見方だと、非難されるかも知れませんね。
しかし、ここに紹介女性歌手の次の世代には、オペラ界の Beyoncé と呼ばれる、Danielle de Niese が、下の画像のような姿で登場したりしています。
もっとも、これは彼女独自ではなく、同じ演目を演じている他の女性歌手も同じ衣装で同じ格好をしていますから、演出上のことですが、興味あるのは、Danielle de Niese は、ある interview で演技上の必然性があれば、舞台で脱ぐことには抵抗がない、と述べていることです。
この話、一応このあたりで、打ち上げますが、オペラを劇場でなく、テレビ(画面)で観る習慣があると、劇場とは違っが楽しみ方ができる、ということです。
オペラには縁のない人には、面白くもない話でしたね。






















