2010年6月13日日曜日

上海バンスキングと笹野高史

今年2月下旬から3月上旬にかけて、16年ぶりに上演された『上海バンスキング』が、先週のNHK hi の Premium Theater で放

送された。録画して二枚のDVDにdubbing して、長いので、4回に分けてみた。
1979年1月から2月にかけて初演、翌年の1980年3月から4月にかけて再演されたという。好評なので、何度も再演を重ねたが、

1994年に打ち切られた。合計435回もの公演だった、という。映画にも二度なっている。

そんなに評判の高い作品なのに、今まで見なかったのは、なぜだろう。実は、以前に、1982年に銀座博品館劇場の上演が放送さ

れたのを録画してあったけど、見ないままになっていた。

これ見なかったのは、バカだったなあ、と見ながら思った。

笹野高史さんが、トランペットをプロ並みに吹くのにはびっくりした。日頃見ているテレビや映画の役からは想像できない。
吉田日出子さんのプロ並みの歌にも感心。英語でのジャズ、フランス語でのシャンソン、発音が抜群。Sombre Dimanche は、ダミアを思わせる歌いぶり。聞けば、この舞台で歌うまで歌ったことはない、という。昔の45回転のSPを繰り返し聴いたという。
役者とは、えらいものだ。
その笹野高史さん、原則としてくる仕事を拒まないことから『ワンシーン役者』を自称しているそうだ。
道理で、いろんな番組で、ちょいちょい見かけるわけだ。
Wikipedia にリストアップされている彼の出演作品で、私が見たことのあるものを探してみたら、あるはあるは。
以下そのリスト。

男はつらいよ 柴又より愛をこめて(1985年)
男はつらいよ 幸福の青い鳥(1986年) - 市役所の職員 役
男はつらいよ 知床慕情(1987年) - 大家 役
男はつらいよ 寅次郎物語(1987年) - 旅館の主人 役
男はつらいよ 寅次郎サラダ記念日(1988年) - 泥棒 役
男はつらいよ 寅次郎心の旅路(1989年) - 車掌 役
男はつらいよ ぼくの伯父さん(1989年) - ホモの男 役
男はつらいよ 寅次郎の休日(1990年) - 内藤 役
男はつらいよ 寅次郎の告白(1991年) - 釣り人 役
男はつらいよ 寅次郎の縁談(1993年) - 琴島の駐在警官 役
男はつらいよ 寅次郎紅の花(1995年) - 箕作伸吉 役
キネマの天地(1986年)
釣りバカ日誌(1988 - 2009年) - 前原運転手 役
寒椿 (1992年の映画)(1992年) - 桑名勝造 役
半落ち(2004年) - 古賀誠司刑務官 役
隠し剣 鬼の爪(2004年) - 医師 役
武士の一分(2006年) - 徳平 役
北の国から'83 冬(1983年、フジテレビ) - 時夫 役
新・御宿かわせみ(1997年、テレビ朝日) - 嘉助 役
物書同心いねむり紋蔵(1998年、NHK) - 沢田六平 役
暴れん坊将軍IX(1999年、テレビ朝日) - 西川如見 役
川、いつか海へ 6つの愛の物語(2003年、NHK) - 川北 役
新選組!(2004年、NHK) - 孝庵(医師) 役
最後の忠臣蔵(2004年、NHK) - 荻生徂徠 役
風林火山(2007年、NHK大河ドラマ) - 大林勘左衛門 役
松本清張 わるいやつら(2007年、テレビ朝日・朝日放送共同制作) - 藤島春彦 役
神の雫(2009年、日本テレビ) - 飛田 役
水戸黄門(2009年、TBS) - 市川光右衛門 役
SPドラマ ジロチョー 清水の次郎長維新伝(2010年1月13日、テレビ東京)

それにしても、ワンシーンだけが多いのに、ほとんど全部そのシーンが目に浮かぶのは、やはり存在感があるのだなあ。

こうしてみると、私も結構いろいろ見ているものだと、感心した。こういうものを、これだけ見ていると、大宅壮一には、バカだと思われるでしょうか。これらの作品見ただけでなく、水戸黄門と暴れん坊将軍を除いて、全部DVD にしてもっています。バカかなあ。
水戸黄門と暴れん坊将軍は、母が見たがるので、録画して一緒に見たもの。

『上海バンスキング』の1982年に銀座博品館劇場の上演のものも見比べてみた。28年の年月を感じさせない。特に笹野さんのトランペットの腕前と吉田日出子さんの歌は。
『上海バンスキング』今夜深夜0時40分からBS2で再放送ありますよ。

笹野さんのトランペット聞いていたらしばらくサボっていた、アルトサックスが吹きたくなった。早速ふいてみた。やはり、ちょっと調子が出ない。今夜から練習再開としよう。

2010年6月11日金曜日

最近録画した番組。これを見るのはバカか、見ないのがバカか?

最近たまっていた,DVDに録画した番組のジャケットとディスクのラベルを朝からまとめて作った。
完成したのを目の前に積み上げて眺めていたら、どんなものがあるか、list up してみたくなった。
これ全部放送されたものです。クラシカ・ジャパンを除いては、普通に見られるものです。
皆さんは、どれだけ見ていますか。
こんなのを見ていると、大宅さんは、バカになるというでしょうか。
それとも、今彼が生きていたら、見ないのはバカ、というでしょうか。
ただし、放送時にCMを見てたら、バカになると言うかもしれませんね。
NHK でも、番組の後のCMは、結構うるさいですよ。肝心の番組が終わったとたんに、やかましい宣伝が入ると興ざめです。.
だから、私が、これらの番組を見るのは、そういう余計なものを一切消去したものです。


プラネット・ツアー 1. 地底探検 BBC BS 朝日
プラネット・ツアー 2. 水の旅 BBC BS 朝日
プラネット・ツアー 3. 風に乗って BBC BS 朝日

巨匠たちの肖像 レオナルド・ダ・ヴィンチ NHK hi
巨匠たちの肖像 セザンヌ NHK hi
巨匠たちの肖像 ドガ NHK hi
巨匠たちの肖像 マネ NHK hi
巨匠たちの肖像 ゴッホ NHK hi
世界の名画 フェルメール・ミレー BS 朝日

華麗なる宮廷の妃たち クレオパトラ NHK hi

歴史ヒストリア 大奥・毛利三兄弟 NHK総合

舞台中継 殿様と私 BS2
舞台中継 目を見て嘘をつけ BS2
舞台中継 チェーホフ短編集  ETV
舞台中継 新水滸伝  ETV
舞台中継 上海バンスキング BS2

映画 Fiddler on the Roof NHK hi
映画 coco Chanel NHK hi
映画 Hello! Dolley NHK hi

日曜美術館 ピカソを捨てた女・マネは見た都会生活者の秘密  ETV

オペラ Don Pasquale  クラシカ・ジャパン
オペラ Adriana Lecouvreur  NHK hi
バレエ グルジア国立バレエ日本公演 ロメオとジュリエット  ETV
Roger Murano ラヴェルピアノ独奏曲全集  クラシカ・ジャパン
Documentary Karajan/Jean-Pierre Ponnelle  クラシカ・ジャパン

古地図で巡る竜馬の旅  ETV

Global Vision No. 77&78 Channel 12

Travelix 香港 BS日テレ
Travelix オーストラリアケインズ BS日テレ
Travelix フランスボルドー BS日テレ
世界ふれあい街歩き チュニジア・トリポリ  BS 朝日
世界ふれあい街歩き エクアドル・メキシコ  BS 朝日
小さな村の物語イタリア 第69-70話 BS日テレ

世界夢列車 カナダ  BS-TBS
世界一番紀行 世界で一番大きな水上集落  NHK hi

新アフリカ紀行 1 東アフリカ トラック街道を行く NHK hi
新アフリカ紀行 2 夢高らかに歌う道 NHK hi

世界の街角から レマン湖・メンフィス BS 朝日
世界の街角から アトランタ・上海 BS 朝日
世界の街角から ウルビーノ・インスブルック

蒼穹の昴 第19&20回  NHK hi
龍馬伝 第21&22回 NHK hi

2010年5月12日水曜日

テレビで国際教養を身につけよう

毎週月曜日に日経には、「教育」ページがある。5月10日には、中嶋嶺雄国際教養大学学長が、「4校連携 真の国際人養う」というメインタイトルで寄稿している。
国際教養大学といっても、まだ馴染みのない人が多いでしょう。そこで、google で調べました。詳しくは、下記サイトか
http://ja.wikipedia.org/wiki/国際教養大学
または、大学のサイトを参照してください。http://www.aiu.ac.jp/japanese/university/index.html
日本で初の地方独立行政法人の運営による大学で、2004(H16)年4月の創立です。秋田県が設立に関わったけれど、県立大学とはせず、上記法人の運営になっています。因みに秋田県には、1999年創立の秋田県立大学もあります。こちらはシステム科学技術部と生物資源科学部をもつ理系の大学です。

中嶋嶺雄氏は、元東京外国語大学長で、国際教養大学の準備大学から、この大学の創設にかかわり、初代学長に就任しました。

タイトルに「4校」とあるのは、国際教養大学に加え、東京の国際基督教大学、大分の立命館アジア太平洋大学、早稲田大学の国際教養学部のことです。

この寄稿の冒頭は、「英語力が不十分」という見出しで、次のように始まっています。

国境を越えて進みつつある「知」の流動化と再編成の大競争時代に当面している今日、果たして日本の大学は国際的通用性を持ち得ているだろうか。国際教養にとってもっとも重要な学士過程教育、その中でも特に重視すべき教養教育は、国際水準を凌駕する中身と質保証のシステムを有しているだろうか。グローバル化の時代に対応すべき国際語としての英語の教育は、国際

社会で受発信するに足るコミュニケーション能力をつけるにまでにいたっているだろうか。
答えは、そうじて否である。

そういうわけで、かねてより国際教養教育に熱心な4校が緊密に連携し、国際社会に羽ばたく人材の育成を通じて、日本の高等教育に貢献したい、となったそうである。

各大学の取り組みは、それぞれの大学のサイトを見ると、よく分かります。ぜひ、一度見てみられることを勧めます。子や孫を国際人にしたければ、こういう大学を勧めるのもいいですね。

ところで、この問題をここでとりあげたのは、実は、私自身、国際教養の重要性をつとに認識し、次のようなことを企てたことがあるのです。
1977年頃のことと覚えています。今から30年以上前です。岐阜県に東海女子短大というのがあり、そこが4年制大学を新設を計画し、文学部英文科を主体とする案を文部省に持って行ったのです。そうしたら、当時文部省の担当官が、岐阜県には、岐阜市に既に岐阜女子大学という文学部英文科をもった大学がある。岐阜市程度の市に二つも同じ様な大学は要らない、計画を練り直して来い、と言われたそうです。その時に、岐阜大学に藤掛というのがいるので、その人に相談したら、と助言されたそうです。当時私は、文部省研究助成課長の手塚先生(後、埼玉大学教授、金沢工業大学教授となられたので、先生と呼びます)と親しかったので、そのあたりから、話が出たのかも知れませんが、確かなことは知りません。

それは、ともかく、そこで、ある日、東海学園の理事長から電話があって、ぜひお話をうかがいたいということになったわけです。
細かい前後の事情は端折りますが、そこで、私が提案したのが、国際教養学部だったのです。必要な学科目から、講義題目、それぞれの必要単位、コマ数まで、かなり詳細に煮詰めた案でした。それを見た、短大学長を務めてみえた理事長夫人が、それを見て、これこそ私が求めていたものだ、といたく感激されました。しかし、その案は、理事長や理事長夫人の願いにも関わらず実現しませんでした。ガンは、学長に予定されていた人物の、無理解と無気力と無能力でした。あの時、あの案が実現していたら、日本初の国際教養部として、脚光を浴びていたでしょうね。今でも思い出すと、ちょっと残念な気がしますね。
それに代わって、「英語コミュニケィション学部」という代案も出しましたが、結局「英米文化学科」というのを作って、国立大学の教養部を定年退職した、英文学や英語学の専門の一版英語担当教員を集めて、実質は英文科と変わらないものを作ってしまいましたね。

国際教養大学のサイトに、「国際教養とは」と題して、教養教育を発展させた「国際教養(International Liberal Arts)」こそが、未来に通じる教学理念であると考えています。
「国際教養」は新しい教学理念です。その目的は、専門性から生じる限界を克服することにあります。急激に変化する社会に対応するには、専門性のみを追及して視野を狭めるのではなく、あらゆる分野にまたがる普遍的な知識を広く深く習得し、状況に応じて適切な判断が下せる多角的な視点を身につける必要があります。

などと書いてあると、何を今更と、私には思えて仕方がありません。

そこで、なぜ、このブログで、この記事を紹介したかといいますと、このブログでは、国際教養を見につけるに役立つテレビ番組を重点的に紹介していきたいと思っているからです。そして、そういう番組は、大学では、教えられてないような国際教養を見につけるのに役立つと思っているからです。また、私の考えている国際教養は、前記4校のカリキュラムには、どうやらかけているもので、それが
なくては、真の国際教養とは言えないとも考えています。だから、そういう番組や映像作品を見ないのは、バカだと、いいたいわけですよ。
まあ、それはおいおいと。

2010年5月6日木曜日

山口智子 美の巡礼

このブログでは、私が日頃よく見るというか録画する番組を順次紹介するよていでしたが、たまたま「待ってました!歌舞伎座クライマックス」シリーズが始まったので、舞台中継の話の方へ脱線してしまいました。舞台中継では、この後、オペラ、バレー、演劇といろいろありますが、それは、一旦さておいて、「こんな良い番組見ないバカ」という番組を紹介していきましょう。
そういう番組も実はシリーズものを紹介する予定でしたが、その前に、2010年4月24日にBSフジで放映された
山口智子 美の巡礼 第一回 『装飾は語る ハンガリー・アール・ヌーヴォーの来た道』 
が、あまりにすばらしかったので、これを紹介することから始めます。
番組HPの記事をそのまま紹介します。
この番組はBSフジ開局10周年記念番組で、女優・山口智子が企画から関わるシリ-ズ・スペシャル企画。
歴史的な文明の交流から生み出された地域文化の魅力とルーツを追い、世界を旅する。
番組第1弾として紹介する地域は、東欧の国ハンガリー。
19世紀末に花開いたこの地独特の美術様式、ハンガリアン・アール・ヌーヴォーに着目し、ハンガリーのガウディと呼ばれる建築家レヒネル・エデンと、ハンガリーを代表する磁器工房ジョルナイなどを取材。建築に用いられたタイルの装飾文様などを手がかりに、東欧に生まれたアール・ヌーヴォーの美の秘密に迫る。
その時ハンガリーの伝統文化、刺繍や民謡などの農村文化から、ハンガリー民族の意外なアジア・ルーツが浮かび上がってくる。
今回は特に、装飾学と古ヨーロッパ文明における世界的な研究家・鶴岡真弓を共演者に迎え、土地それぞれの美術、工芸、建築等に見られる文様や装飾を通して、歴史的な文明の交流が生んだ美の物語をひも解いていく。http://www.bsfuji.tv/okaeri/

ついでながら、この番組のバックに終始流れる東洋的な音楽がすばらしいです。

この番組広報の記者会見で、山口は「心から尊敬している鶴岡先生と、楽しい発見の旅をしたくて、この企画が生まれました」と弾んだ声であいさつすると、鶴岡教授は「大げさでなく、山口さんは美を探求する“クエストの女王”。われわれを代表する人だとリスぺクトしています」と絶賛。http://www.oita-press.co.jp/worldCulture/2010/04/2010041201000031.html

クエストとは、英語の quest、つまり、探求ということ。
この探究心あふれる山口智子は、女優ということになっているが、1995年に唐沢寿明と結婚してからは女優業を徐々に縮小して、下記のような、名づければ、quest 番組を、特に最近は自ら企画・取材している。http://ja.wikipedia.org/wiki/山口智子

山口智子の旅シリーズ 第1弾:ゴッホへの旅〜私は、日本人の眼を持ちたい〜(2005年、BS日テレ)
山口智子の旅シリーズ 第2弾:北斎とドガ〜生きること、仕事をすること〜(2006年、BS日テレ)
史上最大の女帝エカテリーナ 愛のエルミタージュ物語(2006年、日本テレビ)
山口智子の旅シリーズ 第3弾:ロダンの浮世絵〜人間、花の中の花!〜(2007年、BS日テレ)
天才ダ・ヴィンチ 伝説の巨大壁画発見!(2008年、日本テレビ)
メンデルスゾーン生誕200年記念特別番組 「山口智子の時を旅し時を奏でる」!(2009年12月24日、テレビ東京)*企画・取材

この「美の巡礼」は、第一回となっているということは、今後シリーズとして、続くということだろうから、楽しみである。

鶴岡教授が同行したことによって、この「美の巡礼」は、これまでの山口智子単独の「旅シリーズ」とは、一味もふた味も違った、厚みも深さもある、ずっしり手ごたえのあるものになっている。若い女の子のタレントは、キャーキャー言う番組とは、別物です。もっとも、山口さんも時にキャーキャー言ってますが、オクターブが低いので、気になりません。

私は、岐阜県ハンガリー協会の監事で、ハンガリーにも行ったことがあり、ハンガリーについては、かなり知っているつもりでしたが、山口さんが quest したものは、初めて知ったことが多く、感銘を受けました。

ということで、実際に見なければ、良さは分かりませんが、多分再放送があるでしょうから、気をつけていてください。私も気をつけていて、気がついたら、このブログでお知らせします。ただし、放送時に見るのは、バカとは、いいませんが、あまり賢くないですね。録画してCMカットしてからみるべきでしょう。感興が全く違います。

2010年5月3日月曜日

舞台中継ならではの見所あり

他の二つのブログがいそがしてこちらがちょっと止ってしまいました。
本当は、第二回からは、いつも見ているというか、録画している番組について、順次書く予定でしたが、変更して、舞台中継のことを書き出してしまったのは、次のような理由です。

この4月で、東京の歌舞伎座が改築のため、三年間の休止になりました。
それを記念してというか惜しんでか、NHK Hi-vision で、「待ってました!歌舞伎座クライマックス」というシリーズが、4月26日から4夜連続で放送されました。

私の大好きな松本幸四郎、片岡仁左衛門を初めとする、現代の名優が出演した、最近の名舞台が、一日に二つずつ放送されました。
司会は、いつも歌舞伎放送を担当する葛西聖司アナウンサー、ゲストに直木賞作家であり、歌舞伎研究家、脚本家である松井今朝子氏が登場して、二人で歌舞伎について薀蓄が語られた。その時のお二人の話を聞いていて、テレビによる舞台中継の意義を改めて感じたので、予定を変更したわけです。

お二人の話で、まず、びっくりしたのは、NHK歌舞伎初放送が既に昭和28年に行われていたということです。その演目は義経千本桜「吉野山」だったそうです。このときは、舞台デナクテ、スタディオでの演じたのを生中継したそうです。
実際の舞台を中継放送された最初のものは、翌昭和29年で、演目は「蘭平物狂い」、先代尾上松録の当たり芸でした。
この頃は、まだ、ビデオ収録が発達しておらず、全部生中継でした。
世界で始めてオペラの舞台を中継して放送したのは、NHK で、最初は、昭和31年にNHK が招いた第一次イタリアオペラ団の東京宝塚劇場と産経ホールにおける公演でした。昭和34年の第二次イタリアオペラ団も生中継で、最初のビデオ収録で放送されたのは、1961年の第三次イタリアオペラ団の公演で、これは、現在DVDで市販されていて、現在でも見ることが出来る。
この時までは、まだ白黒の時代であった。
アメリカのメトロポリタン歌劇場の舞台中継が始まったのは、1977年であるから、いかにNHK が、世界に先駆けていたかが、分かろうものである。

それで、お二人の話で何が印象的であったかというと、葛西聖司アナウンサーは、その頃のNHK のテレビの放送で、初めて歌舞伎を見て、感激し、NHK に入って歌舞伎の仕事をしたいと思ったということ。また、松井今朝子は、京都で歌舞伎を舞台で見て、歌舞伎ファンになったのだが、その頃の京都では、歌舞伎公演は年に何度もなかったので、中学生の頃から、その頃できた新幹線で日帰りで、東京の歌舞伎座に通っていたということです。しかし、毎月もというわけには行かず、NHK の歌舞伎中継を楽しみにしていたという。そのころは、現在のような大画面でもなく、ハイビジョンでもなかった。それでも、実際の舞台を何度も見ているお二人が、当時のテレビの舞台中継を、やはり、舞台は、ナマでなければ、とは思わずに楽しんでいたわけである。
そして、平成3年からハイビジョン放送が始まると、リアルな画像で、歌舞伎の色の美しさが再現され、時にはナマの舞台以上の生々しい再現も可能になっている。

そして、テレビ中継ならではの、見所として、葛西アナウンサーが、第一日目に放送された「青砥稿花紅彩画~弁天娘女男白浪~」の浜松屋の場面で尾上菊五郎演ずる弁天小僧が、山形屋で前もって買ってきて、山形屋の紋が入っている赤い布を、懐から出して、浜松屋が出してきている商品の中に混ぜる場面がある。そして、今度は、わざと分かるように、その商品を懐にしまうので、万引きと疑われるわけだが、いざ懐から取り上げて見ると、山形屋の紋が入っているという筋書きである。
だから、さっと店の者に分からぬように、懐から出すところと、こんどは、万引きらしく、しまうところが一番のみどころなのだが、それを舞台の演技では、気をつけていないと一瞬で終わってしまう。舞台を何度も見ているはずの葛西アナウンサーが、そこのところがハイヴィジョンでアップで見せられたので、よく分かりました、と終わった後の二人の話の中で言っていたのが印象的だった。

野球などスポーツのテレビ中継は、よく筋書きのないドラマだといわれるように、次に何が起こるが分からないが、舞台の中継は、筋書きが分かっているので、前もって、見所を押さえておいて、そこをアップして、よく見えるようにすることができる。録画しておけば、気に入ったところを何度も繰り返してみることができる。

そんなわけで、舞台を、録画で楽しむのは、実際の舞台とは、また、違ったそれ自体の楽しみ方がある、ということを、まずは、お二人の対談の中にみつけたので、早速取り上げてみたわけです。
これ以外に、私自身の体験や、私の独自の楽しみ方について、また、おいおい語って行きます。

舞台は、やはり、ナマでなければと、折角の舞台のテレビ放送を見ないのは、バカだね、と言いたいのです。

2010年4月22日木曜日

舞台中継見てますか その一

NHKでは、昨年度までは、BS hi のWeekend Theaterや、BS2のClassic Royal Seat で、今年度からは、この二つが統一されて Premiere Theater になり、オペラ・バレー・歌舞伎などの舞台中継を定期的に行っている。その他、BS2 では、毎金曜日の深夜のMidnight Theater, 同じく金曜日の教育テレビの「芸術劇場」も、いろいろな舞台中継を放送している。時々日曜日にBS hi で、Hi-vision Theater が放送される。
ここでお断りだが、なぜ、Theater とわざわざ英語で書くのか、ということだが、どうしても、「シアター」と「シ」とカタカナで書く気がしないので、ご了解願いたい。ちなみに、アナウンサーや解説者は、みんな[th]でなく[s]でもなく、日本語の「シ」で発音しています。気をつけて聴いてみてください。それが分かれば、あなたは、英語耳が出来ています。
こういう舞台中継は、2時間以上のものは、ざらであり、しかも時間帯が深夜だから、放送時に見るのは難しい。そこで、片っ端から録画して、後でゆっくり見ようとするわけだが、録画はしたけれど、まだ、見てないものもかなりある。
NHK のものは、CM カットの必要はないので編集作業は簡単だが、それでも、終わりの方には、NHK の番組予告や宣伝の一種のCMがあるので、こういう余計なものは、カットする。それに、録画をしている人は、気がついているでしょうが、録画機 は、録画設定時間の15秒前くらいに録画を開始するので、予約した番組の前の番組の最後の方が、録画されてしまう。たかが15秒というが、テレビの画面は、一秒で30フレームあるので、見ているとかなり長く感じられる。そこで、その部分もカットする。
舞台作品は、いくつかの幕に分かれている。全幕通して二時間以上見るのは、しんどい。また、番組開始前に解説が入ることも多い。そこで、編集機能のタイトル分割を使って、幕ごとに分割する。解説部分も、分割して独立させる。こうしておけば、DVDにdubbing してから見る場合でも、幕ごとに見ることができる。劇場でも、幕ごとに休憩がある。また、解説は、一度聞けば、二度目は退屈だから、二回目、三回目見るときは、そこは、とばしてみることが出来るから、別に分けておくと便利である。
そこで、ここからが肝心な話です。舞台劇術の評論家や愛好家の中に、舞台はやはり劇場で実際に見なければ、という人が多い。そういう人は、大体東京かその近郊に住んでいて、いつでも好きなときに舞台を見にいけるし、評論家ならその特権で、金銭的に裕福な愛好家なら、高いS席で、鑑賞する機会が多いから、そういうことが言えるだろう。
しかし、そういう人でも、ヨーロッパやアメリカまで、今評判のオペラやバレーなどの舞台を見にいける人は、そんなにいないでしょう。
しかし、地方に住んでいる人は、東京まで泊りがけで見に行く閑も金もない人が多い。また、東京近郊に住んでいるとしても、お金が乏しくて、見にくい悪い席しか買えない人は、S席で見ている人とは、違ったものを見ていることになる。オペラなど、歌を聴くのが主体の舞台は、声さえ聞こえれば満足かもしれないが、バレーなど、演技が見所の舞台芸術は、見にくい席では、致命的である。歌を聴くオペラでも、最近は、演技の達者な歌手や表情豊かに歌う歌手が増えている。しかも、Netrebkoのような映画スター並みの女性歌手が最近輩出している。聴くより見るのが、楽しいオペラになっている。オペラグラスでアップして見れるとうが、あれは、不便なものです。大体オペラグラスでアップしてみるのは、顔でなくて、女性歌手の豊満なcleavageを見るためのものらしいです。
というわけで、舞台は実際に見なければ、というしたり顔に、また、自分がいつも見られる身分だから、自慢げに言うけど、そうでもないよ、映像で見るほうがよほどいいよ、ということを、ちょっと書いてみます。
そのことは、長くなるので、明日にします。

2010年4月18日日曜日

私がよく見るTV番組

実を言うと、私は、放送時に見るTV番組は、巨人戦くらいで、それも何か他ごとをしながら、バックグラウンドで見ている。
見たい番組は、放送中に見るのでなく、レコーダーのハード・ディスクに録画する。そして、時間のある時に、CMなど、余分のところを全部消去してから、DVDに移す。レコーダーは、Blu-ray recorder だが、disk に移す時は、DVD を使う。BDも最近はSONY 製で一枚200円の wide print area のものがあるが、DVD は、定評ある太陽誘電のアクアホワイトが、spindle で買うと一枚30円ー40円で買える。画質が、格段に違えばBDが欲しくなるが、実際に両者で同じ番組をDR mode で録画したものを copy した結果を比べると、全く見分けがつかない。50インチ以上の大画面で、5,1サラウンドなど高音質の音響装置で比べれば差が出るだろうが、42インチで、TV set のスピーカーで聴いていると、なんら差はない。
問題は、copy する時に、「スゴ録」などのDVD recorder では、高速 dubbing ができたが、Blu-ray recorder で、DVD にdubbing する時には、録画時間分だけの時間がかかることだ。そして、dubbing 中は、番組の録画も再生をできない。現在は、二台のBlu-ray recorder と二台のDVD player を使っているので、それほど不自由はない。
多いときには、一日に5,6枚のDVD dubbing を行うので、DVD に移したTV program を全部すぐ見るわけではない。
視聴するために録画しているわけでなく、映像libraryを作るために集めているわけである。
だから、映像collector である。なぜ、そういうことをするかということも、このblogで、おいおい語っていくことになるでしょう。
ということで、今日のタイトルの「私がよく見る番組」を紹介するまでには、到らないうちに、かなり長くなったので、それは、明日のことにします。

2010年4月17日土曜日

テレビを見るバカ、見ないバカ

日本でテレビ放送が始まった頃、評論家の大宅壮一氏が、「テレビに至っては、紙芝居同様、否、紙芝居以下の白痴番組が毎日ずらりと列んでいる。ラジオ、テレビという最も進歩したマスコミ機関によって、『一億総白痴化』運動が展開されている」と言って以来、テレビを見るのはバカだという偏見が、特に教育界に広まった。教員は生徒にテレビを見よ、とは、滅多に言わない。
その大宅さんが、現在のBS/CS時代に生きていても同じことを言っただろうか。
「テレビを見る白痴とテレビを見ない白痴」がいると言うのではないかと、勝手に推測している。ご息女の大宅映子さんに訊いてみたいものだ。
なぜ、そうかといえば、BS/CS放送開始以来、NHKを始め、CSの History Channel, Discovery Channel, Animal Planet, National Geographic Channel などでは、極めて学術的にも高度の番組を提供しているし、BS朝日では、定期的にBBC地球伝説と題して、イギリスBBC制作のDocumentary Series を繰り返し放送している。
そもそもBBCのChannel 2 がテレビ放送を企画した時、その最初のcontroller に就任した David Attenbourough が、企画したのは「白痴化」とは、対極の、一流の学者を Author/Presenter に起用した学術Documentary 番組のシリーズであった。これらは、放送後も、現在では、DVD化されているので、購入して見ることができる。
こうなると、こういう優れた映像資産とも言うべきテレビ番組を、テレビでなくとも、DVDなどの映像メディアで見ない人こそ、バカでないかと、このブログでは、言いたいのである。
そんなことを、折に触れふれつつ、優れたテレビ番組や映像資産について、このブログで、いろいろ語って行きたいと思うのである。
なお、私、英語教育について、もっぱら語るもうひとつのブログhttp://76871734.at.webry.info/も開いているので、こちらの方は、毎日というわけには、行かないかもしれない。